研究者の方へ

臨床研究のライフサイクルと支援の流れ

臨床研究は、単にデータを集めて解析するだけではありません。アイディアの創出から、倫理的妥当性の検討、
厳格な実施、そして社会への還元(論文発表)まで、一連のプロセス(ライフサイクル)が存在します。
当センターでは、各フェーズにおいて専門スタッフが伴走し、質の高い研究の遂行を強力にサポートします。

臨床研究の全体像と当センターの関わり

1. 研究準備・計画フェーズ

研究の質は、最初のデザインで8割が決まると言っても過言ではありません。

リサーチクエスチョンのブラッシュアップ

臨床上の疑問を、研究可能な形(FINERの原則など)に整理します。

プロトコール(実施計画書)作成支援

エンドポイント設定、サンプルサイズ計算や、統計解析などのアドバイスを行います。

実行可能性(Feasibility)の確認

症例数やコスト、期間が現実的か検討します。

2. 倫理審査・手続きフェーズ

研究対象者の保護と研究の信頼性を確保するための複雑な手続きをサポートします。

倫理審査申請支援

IRB(倫理審査委員会)への申請書類作成に関するアドバイスを提供します。

各種指針・法規制への対応

「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」や「臨床研究法」への適合性を確認します。

JRCT等への登録支援

公的治験登録の手続きをサポートします。

3. 研究実施・管理フェーズ

「データを正しく集める」ための体制構築に焦点を当てます。

データマネジメント(DM)

適切なEDC(電子データ取得システム)の構築やデータクリーニングにより、データの質を確保します。

モニタリング

研究が計画されたプロトコールに従って安全に実施されているかを客観的に確認します。

リサーチコーディネーター(CRC)

対象者対応や安全性情報の報告などのサポートを提供します。

4. 解析・報告・知財フェーズ

得られた研究成果を正しく世界に発信することを目指します。

統計解析

統計解析計画書(SAP)に基づいた統計解析の専門的なサポートを提供します。

論文作成・投稿支援

図表作成のアドバイスや、掲載に向けた修正に関する相談を提供します。

知的財産権の保護

研究成果に関する特許出願や技術移転の相談を提供し、産学連携部門との調整も行います。

相談のタイミングについて

「まだアイディアの段階だから……」と遠慮する必要はありません。
むしろ、プロトコールが固まり切る前の早い段階でご相談いただく方が、その後の手戻りが少なく、
スムーズに研究が進む傾向にあります。

臨床研究は、目の前の患者さんの疑問を解決し、未来の標準治療を作る重要なステップです。
我々支援部門は「審査する場所」ではなく、先生方と共に「より良い研究を作り上げるパートナー」で
ありたいと考えています。まずは気軽にご相談ください。

               

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